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◆落合氏「右打ちは俺よりうまい」

西武や巨人などでプレーした稀代のホームランアーチスト清原和博氏が、本塁打量産の秘密を明かした。プロ野球歴代5位となる通算525本塁打を記録した清原氏。その代名詞ともいえるのが、センターから右方向への一発だった。

 

一般的に逆方向、右打者にとってライト方向への打球は、力いっぱいボールを引っ張れるレフト方向への打球と比べて飛距離が出ない。しかし、落合博満氏、中村紀洋氏ら歴代屈指のスラッガーは、アウトコースのボールを右中間やライトスタンドに打球を運んでいた。中でも清原氏の技術は突出していて、3度の三冠王に輝いた落合氏が「右打ちは俺よりうまい」と絶賛したほどだ。

 

清原氏は、なぜ右方向に本塁打を量産できたのか。現役引退から12年。その秘密を自身のユーチューブチャンネルで明かした。中学生までの野球少年を対象にバッティングを直接教える企画「突撃隣のホームラン」で、清原氏は体の使い方や練習方法について見本を見せたり、少年にトスをしたりしながら丁寧に指導。その中で「アウトコースは秘密にしていたが、教えようか」とバットを握った。そして、「基本的にライトへ本塁打を狙ったことはない」と話した。

 

ライト方向に本塁打を打とうとすると右肩が下がり、打球に力を伝えることができず、遠くに飛ばすことができないという。センター方向を狙って、左足をしっかりと踏み込み「たまたま右足の前で打球を捉えたときにライトへ打球が飛んでいく。ライトには狙って打つものではない。しっかり下半身を踏ん張っていれば、ライトに打球はしっかりと飛んでいく」と少年に伝えた。その後、ティーバッティングでアウトコースの打ち方を教え「難しいから失敗しても大丈夫。10球に1球成功すれば、拍手だから」と声をかけた。

 

◆視聴者は清原氏の指導絶賛

少年のペースに合わせながら指導する清原氏の姿に「教え方が分かりやすい。押し付けたり、怒鳴ったりするのではなく、子どもの状態を理解して指導していた」、「アドバイスが的確。引き出しが多いし、指導者としても才能を感じる」、「野球は素人だが、自分は社会人として人を育てる立場。この動画を見て人を育成するポイントを学べた。相手を決して否定せず、自分で気付くポイントを与える。できたことをしっかり褒める。とても勉強になった」などのコメントが寄せられた。

 

ユーチューブチャンネルでは、清原氏自身が再び豪快な本塁打を披露する企画も進めていて、トレーニングで体を絞っている。ツイッターでもトレーニングの状況を報告している。

清原和博氏公式Twitterより

By New Road 編集部

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